よくあるご質問
FaqFRP防水よくある質問 ~基本編~
- FRPとは何のことですか?
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Fiber-Reinforced-Plasticsの略称です。
日本語では強化プラスチックと呼んでいますが、漁 船・ボート・浴槽等幅広い分野で使われています。
- シームレスとは?
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FRP防水のシームレスとはつなぎ目のない事を言います。
ウレタン防水などもシームレス防水工法と言えます。学校のプールなどを想像していただくと良いでしょう。
- 普通のプラスチックとどう違うのですか?
FRPも今では〝普通のプラスチック〟ですが、一般的に家庭でよく見受けられるプラスチックは、
- 電化製品・・・ABS樹脂
- 雑貨・・・PE(ポリエチレン)樹脂 / PP(ポリプロピレン)樹脂
- 配管・・・PVC(塩化ビニール)樹脂
- 梱包、保温・・・PS(ポリスチロール) 等です。
これらの樹脂(プラスチック)は、熱可塑性樹脂といって熱を加えると柔らかくなり、最後には溶けてしまいます。ところがFRPは熱硬化性樹脂といって、熱を加えても柔らかくならない樹脂をガラス繊維等で強化したものですので、強さや他の物性が全然違います。
- ところでFRPはなぜ防水に向いているのですか?
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いろいろな性質を結合して、断然他の工法に比べて優れているということです。
まず透水性が大変低い。
次にプラスチックといっても他のプラスチックに比べて、強度が比較にならないほど高いから防水層がこわれにくい。(引張強度、曲げ強度・圧縮強度・耐磨耗性・表面硬度etc)
またシームレスだから、既存の工法によくある継目からの漏水といった心配もありません。
どんな複雑な形状の下地にも対応でき、しかも仕上がり感が良いので、屋上やベランダを有効利用したい場合に最適です。
- でも他の工法に比べて高いから・・・
- たしかに見掛けのコストは若干高いようですが、耐久性を含めて考えますと、ずっとお得です。しかも大切なことは後々の心配です。
「そろそろ雨漏りするのでは?」等と心配しながらでは快適な生活を送れないですよね。
FRP防水よくある質問 ~施工編~
- 工期はどのくらいかかりますか?
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工程間隔が短いため短期間で仕上がります。しかも工事後の養生は1日でOKです。
- どんな下地へ適応するのですか?
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コンパネ・モルタルは無条件でOKです。
金属の場合には状況に応じて適応の可否が決まります。この場合にはルースライニングになります。
- FRP防水を施工後、FRP防水面の上層に保護モルタルの施工は可能ですか?
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仕様によりFRP防水を施工後にFRP防水面の上層に保護モルタルを施工する事は可能です。
- 屋上の凸凹が激しいのですが大丈夫ですか?
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各種のシートと違いFRPの場合、液体状の樹脂をローラーでこすり付けていくわけですから、どんな形状の下地にもぴったりとなじみます。
この点では塗膜防水も同じことが言える訳ですが、塗膜の場合は防水層の膜厚のバラツキが出やすいのに対して、FRPの場合は基本的にガラスマットの枚数(プライス)によって厚みが決まりますので、膜厚のバラツキはほとんど出ません。又、塗膜の場合、防水層自身は殆ど強度を持っていませんが、FRPはそれ自身が強度を持っているところにも大きな違いが有ります。
FRP防水よくある質問 ~特性編~
- もし漏水が発生したら?
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万が一の話になりますが、漏水が発生しても簡単に部分補修が出来ますので安心です。
- FRP防水は硬くて割れませんか?
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屋上やべランダ(バルコニー)で使用するFRPは弾性ポリエステル樹脂を使用していますので、FRP自身に弾力性がつき柔軟性をもちます。
ボートや浴槽などの硬質の樹脂を使用しませんので、硬くて割れる事はありません。
- FRP防水の耐久性は?
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FRP防水の耐久性能は他の防水工法と比較にならない程、長期間の防水性能を維持できます。FRP防水施工時の気温による樹脂と硬化剤の配合比をしっかりと適正値にできるか、またガラス繊維に樹脂を含浸塗布する段階でしっかりと脱泡作業をしているかによりFRP防水の耐久性能は変化します。しっかりとした施工を行えば屋上などに施工する場合15年以上は防水性能を発揮します。
粗悪なガラス繊維を使用したり、脱泡作業をいいかげんにしてしまうと 5~7年位でビスケットのようにポロポロになり防水性能は維持できなくなります。
- 耐震性は?
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RP防水の耐震性能は大変優れています。弾性FRPの引張り強度は数値では80(MPa)~100(MPa)です。ウレタン防水で1(MPa)~4(MPa)です。シート防水では2(MPa)~15(MPa)です。他の防水工法とは比較にならない位の耐震性能を持ち合わせています。
弾性FRPは地震発生時に下地材のモルタルなどに追従して動くため表面に亀裂が入ったりチギレたり裂けたりする心配はありません。万が一予想もしない位の大きな震災で亀裂などが発生しましても部分的に切り欠きを行い、部分補修を行えば元通りになります。
簡単に説明すると車のバンパーを修理するような感じです。(FRPの樹脂の種類は違いますが)
- 下地の動きへの追従性はどうですか?
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建屋自身の構造的な問題で発生する〝構造クラック〟は別として、ヘアークラックについては十分に追従できます。
- ベランダ(バルコニー)にも使用できますか?
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FRP防水はベランダやバルコニーに使用できます。最近のビルやマンション、新築の住宅は最初からFRP防水が施工されています。
- 熱に弱いのでは?
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焚き火をするのならともかく、たばこの火程度でしたら問題ありません。そうは言っても極力避けて下さい。